11. 常識が人を三日月にする 8

(K)80点を褒めるよも残りの20点をどうにかしようとする。

 

 

 

(佐藤康行)それは全部言葉でカバー出来る。あなたは全部カバー出来る能力があるのにこの80点だって。だから本当は能力があるんだって。そういう前提のもとで話をする。

 

だから「~君らしくないじゃないか。本当はそのくらいの力があるんだよ」って、その絶対的な信頼を前提で行けば、人間は無意識にその信頼に答えられるようになる。これが一つ。

二つ目はそのものは70点80点かもしれないけど、得意の分野が違う可能性がある。体育が得意かもしれないし、音楽が得意かもしれない。

 

そういうものを全部見たときに、その子の個性が最も生きる。取った点数だけで、人を序列することじゃなくて

 

 

 

(K)そう思うんだけど、他の部分で光輝くよりも点数として反映される部分を今は評価される。

 

 

 

(佐藤康行)そうね、だから、もちろん評価はいいんです。だけども「満月」という大前提の中で評価する。「本当はあなたの中ではこんな能力があるんですよ」ということの、心からの含みを持ってやると人間はわかる。「ああ、この先生は自分のことを認めてくれているんだ」ってわかりますよね。

という大前提でやる。いかなる場合も認めているという大前提でやる。