12. 常識が人を三日月にする 9

(K妻)今、お話を聞いていると学長は目の前の子供への対処をおっしゃっている感じだけど、主人が言いたいのはもっと大きなシステム的なことを言っているように感じる。

 

 

 

(佐藤康行)だって、そのシステムを変えようとしている。でしょ。だって教育を変えるんだから。

学校教育全部から変えようとしなければダメなんです。だから個対個でも世の中の学校教育は同じだと思ってください。

 

 

 

(K妻)一対一でも全部同じ?風船があって一点をついた時に全部なくなる感じ?

 

 

 

(佐藤康行)そう、全部同じです。だからもちろん、親も同じだし、子も同じだし、教育界全部同じです。

 

 

 

 

(K)学長が親もだし、学校もだし、制度もだし、社会もだしと思うと、変えなければいけないところがあまりにもありすぎて・・・

 

 

 

 

(佐藤康行)いや、一つを変えたら全部わかりますよ。たったひとつ。  たったひとつのことで医療のこともやってるし、ビジネス界もやってるしあらゆることをやっているわけです。

 

Hさんこそ医療と教育の両方をやっている人。薬物依存を直していった時に彼は、何回かやっているときに学長だけは僕のことをわかってくれる唯一の人だっていうわけ。

 

ガラッと変わった。何が変わったかというと、「学長が僕にやっていることを子どもたちにやってるだけだ」っていうわけ。それで子どもたちが変わって子供ともうまくいった。

 

私が彼にやったことを、子どもたちにやってるだけ

 

 

 

(K)話にすると簡単なようにみえるけど、恐らくそこに深い何かがあると感じている。その学長がHさんに接した同じものをやったというのはどういうことか。