13. 常識が人を三日月にする 10

(佐藤康行)「信頼」だと思う。わかりやすくいうと、私は彼を薬物をやっていようがそっちを問題にしていない。その薬物を見ているのは三日月の姿。だから奥さんがもの凄いつり上がった眼で,そのつり上がった奥さんと仲良くなろうと思えないじゃない。私は満月しか見ていないから「問題ない、彼はまともだ」と

 

 

(K)もしかして学長はHさんよりも奥さんを変えたのか?

 

 

(佐藤康行)そういうことです。だって私から見ると彼の方が簡単なんです。なぜなら命がかかっているから。だから奥さんの方が難しい。

 

 

(K妻)医療では命がかかっているけど、教育現場でやるには?

 

 

(佐藤康行)三日月の見方と満月の見方をきちんと書いていったらいい。例えばこういう問題点を直そうというのが三日月の見方、でも満月の見方はこうですよ、と対比をしながら書いていけば理論からでも説明できる。今の学問の中にすっと入れるようにすればいい。

 

 

(K妻)具体的に何をやれば良いのでしょうか?

 

 

(佐藤康行)例えば奥さんがお姑さんに対する「三日月の見方は、こうだこうだ」、と。で、「満月の見方はこうだこうだ」って貸借対照表みたいに比べてみる。ザーッと見ていった時に、自分はどうみているのか段々わかってくる。

だからHさんを私がどう見て言っているのか、奥さんがどう見て言っているのか、対比して見てみるとわかる。彼はそのまんま学校に行って他の先生はどう見ているのか、自分はどう見ようとしているのか対比していったらわかるんじゃないですか。