25. 親子の脱皮3

  • 今はないけど、昔は父に対して持っていました。威厳だとか、良い意味でも悪い意味でも「怖さ」。例えば高校一年生の時に車に轢かれたときもまず第一に何を考えたかというと「父さんがどう思うか」。

 

 

【佐藤康行】怖さとか、ここが大事です。何でもいいです。パッと出て来たもの。

お父さんお母さんをどうのこうのじゃなくて、自分の中にあるものを解決する。

 

 

  • 私の中ではどんな小っちゃなものでもいいんでしたら、父に対して「直して欲しいな」と思うことは、「ほら、言ったべ」っていうワードが嫌い。「ほら言った通りだ」というのは、私からしたら結果論でしょ。外れたら外れたで、それは無かったことにするんだから、「全て俺は見通している感」、「お前は何もわかってない感」っていうのがある。「なんで不愉快にさせるかな」っていう。それは結構何年か前から言ってるんですけども、直らずに来てるから直す気も無いし、「直せないんだろうな」と思って、そういう話になりそうだったら場を避ける。

 

 

【佐藤康行】それが電車って「レール」敷かれてますよね。最初にそのレールを見て、今度はこの景色が来る。「ほら、言ったべ」あの景色が来る。レールに乗っかってるから来るのは当然ですね。でも例えば自動車だったら、自分で道を選べる。全く違った景色に向かって行ける。だから、「ほら言ったべ」とは言えなくなる。自分で運転する。

学校の先生、ちょっとなんか関係あるような。答えは学校はありますよね。問題があって答えが待っている。「ほら、答えはこれだ」って。

 

(つづく)