26. 親子の脱皮4

  • 学校といえば、自分も学校なんですけど。英会話学校。やり方としては学長が居て、授業しているDVDがあって、3時間ほど1レッスンなんですけど、まずDVDを見なきゃいけない。それをひと文字、ひと文字、字に起こさなきゃいけない。っていうと結構、大変なんですよね。巻き戻したりストップしたり。で、やっと一週間かけて「一本の台本が出来た」となると、それを一語一句まねして授業をする。それで一日2本で一週間。出来る人は3本か4本やって、お給料をもらうって言う。あとは空き時間はサポート。

一番大変だったのは勤務時間は8~9時間でも、拘束時間が長い。DVDを土日に見ないといけない、そういう意味で苦しかった。で、ちょっと脱線したら、授業をするって言ってもただDVDを見て、その台本通り、まぁ、スピーカーだよな

 

 

【佐藤康行】じゃあ、ある意味、お父さんと同じ立場。もうDVDに全部答えがある。たとえて言うと「もう自分じゃ無くても良い」。台本があるから、いい。自分で考えたい。だから、さっきの電車と同じで、車ならレールが敷かれてないから、思う方向に誰に対しても、景色を見ながら自分で判断する。電車は決められている。これは、ここに抵抗がある。

 

 

  • だとしたら飛行機はどうなんですか?

 

 

【佐藤康行】飛行機も目的地が決まっているってことは見えないレールがある。

 

  • ということは、わたしがハンドルを握ればいい。

 

【佐藤康行】握って方向を決める、という考え方も出来る。

おかぁさんに対してはどう?

 

(つづく)