161 Iさん 体験談 4

満月教育研究会の記録の掲載を一時ストップさせていただき、

岡山瞑想会で発表されたIさんの体験談を掲載させていただきます。

ご本人には掲載をご快諾いただいております。

 

涙、涙の体験談です。

 

 

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三男は暗い部屋にぽつんといました。

 

生きていてくれました。

 

夫は立ちつくし涙を流していました。

 

 

 

「僕は苦しんでいるお母さんを早くあの家から連れ出してあげたかった。僕がお母さんを引き取りたかった。なのに自分がこんなことになってしまった。だから帰れない」と言うのです。

 

 

あー、これだったんだ。

 

三男をもの言えず動けなくさせていたのは私だった。

 

三男に家を出る話は一度もしたことはないけれど、三男に伝わっていた。

 

三男は私の思いを察して、それに答えようとしていた。

 

 

けれど、本当は夫婦仲良くしてほしいと願っていた。

 

三男は命をかけて、私たちが仲良くなって迎えに来るのを待っていたのです。

 

 

「もういいのよ。お父さんがね、もう一度プロポーズしてくれたの。ずっと一緒にいてほしいって。私も同じ気持ちなの」というと、大声を出して泣きました。

 

親子三人、抱き合って泣きました。

 

 

(つづく)