135 親の願いが苦しめる

情緒障害で病院のカウンセリングを受けている生徒さんが「カウンセラーに合わせてあげてるんだよ。本当は全部わかってるんだけどね」と言った言葉を思い出しました。

 

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(受講生)すいません。 「親が余計な手出しをしないほうが」という話があったんですけども、それの話を聞いてた時に、「愛着障害」って前学長がおっしゃってた、そのことが今浮かんで、関係があるのかどうか。 もしあったら教えてください。

 

(学長)あるでしょうね。

親は自分の子を自分の思い通りになってほしいっていうのがある。

子供もどっかで、それに従おうとする。

みんな子供は親を好きだから、基本は。

でも、できないとか、才能が違う子は、親から嫌われたくない。

親も子供にあれしたいという、お互いに愛着同士で、だんだん、だんだん道がずれていって、それが原因でいろんな、むしろ引きこもりになったりいろいろする。

全部愛着から来ると思うんです。

不登校もそうだろうし、何でも、親の愛の使い方の間違いだと。

親の言いすぎ、いろんなことを言いすぎたとか。

だから、子供が自分でやろうとしてるのとちゃんと見届けながら、それを伸ばしてあげることがなかなかできない。

親の考えの基準でやる。

子供も背伸びをして、それに合わせようとする。

でも、できないとかいうことで、落ち込んだり苦しんだり、いろいろしてる。

親の脳の中に子供を入れちゃう。

自分の脳の中に入れちゃう。

「こうあったらいいのにな」って親の願い。

親の願いが大変苦しいわけです。

私のフレーズの中に、「愛には執着の愛と放つ愛がある」って。

放つ愛が大事だということです。 離しながらやってく。