42. 本物の教育者としての常識(7)

 

佐藤康行「教育セミナー1DAY」より

 

現役教職員が対象の教育セミナーを夫婦で開催した事があります。その時のリライトからの抜粋です。

 

どのシーンを切り取っても、奥が深くて佐藤学長が言わんとしていることが、ビシバシ伝わって来るのは何年経っても色あせることがありません。

 

「本物の教育者としての常識」シリーズでお届けさせていただきます。

 

「教育者」とは、学校などの教育機関のみならず、全ての全てに通じる事だと思います。「教育をしている者」は、実は「教育をされている者」だとも感じて居ます。

 

************

《受講生》

あ、それで満月っていうふうに見るっていうのが大事っていうのはわかるですが、僕の中ではどうしてもこう白紙だと思ってずっと接してきていて、やっぱりさっき言われたように経験してないと人って動けないですし、そこを怒るっていうのも絶対におかしなことだと思うんですよね。

 

で、その時にやっぱり僕は満月っていうのがどうしてもすっとこなくて、やっぱり白紙だからこそ、倫理とかこうすることが大事だとか、そういうことで子供たちはどんどん成長していきますし、そしたら満月に近づいていくんじゃないかなって僕は思ってて、その満月の形も人それぞれいろいろあって、デコボコがあって・・・

 

《佐藤康行》

いいですか、あの、満月の意味をまだ理解されていないから

 

《受講生》

はい

 

《佐藤康行》

今、満月に近づくって言ったでしょ。近づくんじゃない、満月はまん丸なんです。近づかないんです。最初から真ん丸なんです。わかるね、これね。

 

《受講生》

はい

 

《佐藤康行》

お月さんは真ん丸でしょ。こんな形の月ないでしょ

 

《受講生》

はい

 

《佐藤康行》

だから、最初からずーーーっと真ん丸なんです。満月に近づくんじゃないんです。真ん丸だから。

 

《受講生》

ただ経験してなくて・・・

 

 

 

(つづく)